名優 川上とも子さん

声優業界の中でも、今では特に女性声優さんが活躍をしています。彼女たちの中には00年代初頭、90年代に活躍していた先輩声優さんに憧れていた、なんて話も日常茶飯事のように聞く。90年代のアニメといえば何が有名か、なんて話をしたら上げ足りませんが、この時代は特に女性声優の方々が躍進した時代ともいえます。90年台を代表する女性声優といえば、『林原めぐみ』さんを初め、『三石琴乃』さんに『久川綾』さんといった方々が上げられます。特に林原めぐみさんはこの時代に、声優としてもだが歌手としても活躍していた。その道が後に水樹奈々さんによって更に幅広く開拓される、先駆者として現在では重鎮として見られています。

そんな時代において若手声優として活躍し、代表的な作品とキャラクター性を確立して、個性豊かさが特にもてはやされていた時代で一際目立っていた方がいる。筆者としても子供時代はこの方の声は先に紹介したお三方と同じく馴染みのある、『川上とも子』さんという方についてだ。

当時を知る人ならば、彼女のことを知らないなどいうことは出来ません。何せ社会現象寸前までその人気があった、人気声優として活躍をすることになります。

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川上とも子という声優

この方もまた若くしてこの世を去ってしまった1人で、年齢もまだ40代と働き盛りという時代になります。その頃にはすでに実力派の声優として認知され、体調を崩す寸前まで仕事に励んでいたほど。出演するのも人気作品ばかりで、とりわけ存在感を発揮しては脇役だろうと川上とも子という存在感は確実に押し出されていた。

そんな川上とも子さんが演じてきた代表的なキャラクターとして絶対に知っておかないと行けないものといえば、何と言っても少女革命ウテナの『天上ウテナ』だ。

不動の人気に仕立てあげた作品

作品の人気もそうですが、川上とも子という声優が一躍業界で随一ともいえるほどの人気を得た作品でもある。可愛らしい少女でありながら、男装の麗人という当時にしたらセンシティブな役柄を見事に演じきったこともあって、これまでの女性声優にはなかった新しい路線を築くこととなる。

ウテナをきっかけとしてそれからは作品の主役・ヒロインに抜擢される作品が目立つようになり、ウテナ以外の代表作も多く誕生しました。その特徴的な声に多く人が魅了され、他の声優にはない唯一ともいえる個性を見せつけてくれた。

同時に声の印象とは違って、少年役を演じる機会も非常に多く、代表的なのはジャンプ作品ではかなり異色の囲碁を題材にしたヒカルの碁にて主人公『進藤ヒカル』を熱演するなど、女性ではなく少年の声を担当することも多かった。

個人的に思い入れがあったのは

筆者個人として一番川上さんの役で思い入れがあるものといえば、AIRの『神尾観鈴』というキャラクターだろう。最終的に親である『神尾晴子』との間にあった何処と無くよそよそしい関係が解消され、本当の意味で親子になれると思った瞬間に、神尾観鈴という少女の人生はピリオドを打つ事になってしまった。その際の名演技は見る人を泣かせ、川上とも子さんの2000年代における代表作とまで言わしめる程、高い評価を得ていたほどです。

90年・00年とまだまだ活動していく、それこそ大物となって行くだろうと思っていた川上さんの人生に暗雲が差し始めたのは、それからまもなくだったのです。

病気の兆し

川上さんも体調不良を危惧して病院にて精密検査をしてみると、結果はなんと進行がんだという事実が発覚したのです。この時まだ30代後半だったが、この時期に発症するがんは進行も非常に早いため、早期治療を行うことになります。ただ川上さん、そして事務所関係者の意向によってその事実を誰も知ること無く伏せられており、多くのファンや関係者すら知らなかったと言われている。事実が公表されたのは彼女が亡くなった後とのこと、それは川上さん自身の意向だったのです。

治す気だったのでしょう、いつかこんなことがあったと現場復帰を目指して病院と自宅療養を繰り返し、時々ではあるが声優として活動するなど、がんに蝕まれているなど当時誰一人知る良しもありませんでした。けれどそんな彼女をあざ笑うかのように病気は悪化し、2011年6月に急変し、同月9日に卵巣がんによって死去してしまったのです。

松来さんの時も衝撃だったが、川上とも子さんの場合は病気になっているという表現すらメディアで扱われる機会も少なかったため、そのことすら知らなかった人も多い。唐突に逝去された、なんて言われても事態を飲み込めなかった人のほうが多かったはずだ。

声の仕事につくには

人気声優の死

松来さんや川上さんのようにまだ活躍していくだろうという方の死、また内海賢二さんやたてかべ和也さん、さらに亀山助清さんという、声優の死もファンにすれば受け入れがたい事実だ。報道として流れるものの中でも、やはり事実が何一つ知らされることもなかった方ほど衝撃は大きい。

そういう意味では同じ芸能界で通常のタレントとは立ち位置は異なれど、人気を得ている声優さんの訃報を受けて悲しみを隠せない人が多いというのも事実。今ではなりたい職業として声優を答える子どもたちも増えていることから、今後は著名な方の死が益々取り上げられる事になってもおかしくはないだろう。