人気が高かった、小川真司さん

たてかべさんのように古くから声優として活躍していながら、時代によっては一企業の責任者、もしくは後進の育成という方向性を見出す人もいる。どうしてそういう方向になるのかといえば、声優という職業の不安定さが原因でしょう。普通なら芸能人と同じように沢山稼いでいると思うのは自然ですが、もはや常識レベルになっている話題で声優が一本の仕事をこなして貰えるギャラはあまりに拙いのだ。そのため、ベテラン声優になればなるほど自分たちのような人間が現場前線で活躍して仕事を奪うより、後輩を育成することに尽力するべきだと考える人も出てくるのだ。無論、稼げないからといった理由を持っている人もいるでしょうが、そういう人はまた違う方向で活躍をしているでしょう。

この方もそう、近年では後輩の指導に専念しながらも声優としても活躍して高い人気を勝ち得ていた『小川真司』さんという声優さんだ。筆者もこの方が亡くなったと聞いた時ショックを受けたものです、何せ視聴していた作品の中で本当に好きだったキャラを演じられていたからだ。この方もまた訃報が響いた瞬間に、SNSなどを通じて業界関係者が驚きと悲しみに満ち満ちた心の中を明かしていたのも、記憶に新しいでしょう。

いい声を出したい方へ

アニメだけでなく

声優さんとして活躍している人、今ではアニメで声を当てる事、作品の世界観に合わせて歌を歌うというのが今現在の一般的な声優としての在り方ですが、小川真司さんやたてかべ和也さんクラスともなると、最初から声優一本で活躍していたわけではありません。というのも、そうした方々はまだアニメというものが日本も産業として未発達だった時代、声だけで生きていけるほど安定していなかったため、以前には俳優としてテレビドラマなどにも出演していたのです。

小川真司さんも例外ではありません、過去に出演していた作品の中には、あの松本清張さんを題材にした作品にも出演したことがあるほどだ。またこの方の場合、芸能界に登場したのは1969年に三匹の侍にて出演したのが最初のデビュー作となり、その後声優としてアニメ作品に出演したのは1979年放送のベルサイユのばらという経歴になっている。昔はまだ声優という仕事が確立されていなかったため、俳優が声だけの仕事を請け負っていた、これが当時のスタイルだったのです。

アニメを軸として

その後小川真司さんは俳優業もこなしながらも、徐々に声の演技に注力していくようになります。声の仕事と言ってもアニメだけではなく、洋画などの映画作品で外国人の声を当てる仕事も含まれている。実際、今現在でも金曜ロードショーなどで放送される洋画の中には、プロの声優さんを見かけてテンションが上がる、なんて人もいるはずだ。

小川真司さんはそっち方面でも代表作を数多く持っている、無論アニメの方面においてもだ。ではそれぞれ著名な有名人、人気のあったアニメキャラクターの中から代表的なものを紹介していこう。

洋画のアテレコ
  • ダスティン・ホフマン
  • ロバート・デ・ニーロ
  • ティモシー・ダルトン
代表的なアニメ出演作品
  • 1987年 北斗の拳2 - ヒョウ役
  • 1989年 機動警察パトレイバー - 福島課長
  • 1998年 カウボーイビバップ - ゴードン
  • 2005年 新釈 戦国英雄伝説 眞田十勇士 The Animation - 徳川内大臣家康
  • 2007年 のだめカンタービレシリーズ - フランツ・フォン。シュトレーゼマン

声の仕事につくには

病に倒れながらも

小川真司さんが亡くなられた、そのニュースだけでも衝撃でしたが、実は以前から兆候はあったのです。それというのも、2014年秋ごろから小川さんは体調を崩しており、度々仕事を降板する事態に見舞われていたのです。既にその頃には入退院を繰り返す生活を強いられていたということから、病の進行が早かったことが伺えます。けれどそれでも決まっていた仕事の中には体調不良を押して参加したものもあり、また一般には公にされていなかったこともあって、関係者はそれとなく知っていたかもしれませんが、ファンには知られることはありませんでした。

2015年も改善すること無く、以前から決まっていた2015年のアニメ作品の中でも話題と人気が出ること間違いなしと見られていた作品にも出演は内定していましたが、収録に参加できないほどだったため降板することになります。そして2015年3月7日にて器質化肺炎にて死去することとなり、この世を去ってしまうことになってしまったのです。

それまで持ち役だったものは同期、または後輩でもベテラン声優と言える方々に引き継がれていったという。

ちなみに小川真司さんの葬儀については近親者のみで行われたので、詳しい詳細は誰も知るところではありません。ただただまた1人、惜しい方が亡くなってしまったの一言に尽きる。