トレーニング法紹介【アーティキュレーション練習2】
※全文は長いので、分けてご紹介します。今回はその二です。
「外郎売り<その二>」
(4)お登りならば右の方(かた)、お下(くだ)りなれば左側、八方が八つ棟(むね)、おもてが三つ棟(むね)玉堂造(ぎょくどうづく)り、破風(はふ)
には菊に桐のとうの御紋をご赦免(しゃめん)あって・系図正しき薬でござる。イヤ最前より家名の自慢ばかり申しても、ご存じない方には・正身の胡椒(こしょう)の丸呑(まるのみ)、白河夜船(しらかわよふね)、さらば一粒(いちりゅう)食べかけて、その気味合をお目にかけましょう。
(5)まずこの薬を、かように一粒(いちりゅう)舌の上にのせまして、腹内へ納めますると、イヤどうもいえぬは、胃、心(しん)、肺、肝がすこやかになて、薫風(くんぷう)喉(のんど)より来たり、口中微涼(こうちゅうびりょう)を生ずるがごとし。魚鳥(ぎょちょう)、きのこ、麺類の喰合せ、そのほか万病即効あること神のごとし。
(6)さて、この薬、第一の奇妙には、舌のまわることが銭独楽(ぜにごま)が裸足(はだし)で逃げる。ひょっと舌がまわりだすと、矢も楯(たて)もたまらぬじゃ。そりやそりや、そらそりや、まわつてきたわ、まわってくるわ。